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機械翻訳時代の翻訳会社
TAUS Executive Forum Tokyoに参加しての感想をアップしておりませんでした。Twitterをはじめるとブログが放置される法則は当社でも発動されているようです。
さて、参加してみての一番の感想は、機械翻訳の「実用化」は遠くないだろうという点です。あえてカッコ書きにしているのは、それが実用レベルかどうかを決めるのは、翻訳会社のレビュアーの感想でも、BLEUスコアなどの品質基準でもなく市場(=顧客)であるためです。乱暴な言い方をすれば、顧客がそれで良いと判断した時点で「実用化」されるのです。
確かにSMT(統計的機械翻訳)の品質にブレイクスルーはありました。文法構造が違い言語同士では、かなりの精度をもっていることはオンラインでGoogle翻訳を使ったことのある人ならば実感しているでしょう。
これは確かに大きいのですが、WikiやCGM的なコンテンツによる情報の増大とその消費サイクルの短期化には歯止めがかかりません。1日に生み出される情報量は人間の翻訳者が処理できる量を超えていると言われていますし、全てに人間の翻訳者が関わるほどの予算を投下できるコンテンツオーナーは、恐らくいないでしょう。こうした状況のなかで、機械翻訳は「何もないよりは機械翻訳でも訳があった方が良い」という判断の上で使用されています。
それでは、翻訳会社は機械翻訳に対してどのように対応するべきでしょうか。自分でエンジンを組み立てるか、その品質評価を担うか、過去の遺物として消え去るか。どの選択肢も考えられます。
これを考える上で重要なのは、多くの翻訳会社はQAやビルドなども翻訳と関連して行っているという点です。そして、現状の料金体系(文字やワードごとの単価)には、翻訳に関係する諸作業費も織り込まれているケースが多く見られます。
極端な話をすると、全ての翻訳が機械で行われるようになった場合、周辺の作業も同時に自動化しないと単価が減るなかで作業だけが残ることになります。こうした周辺業務の自動化のためには、顧客との関わりを、翻訳とその前後だけでなく、より広範囲なものとして顧客に寄り添っていく必要があります。それができる会社かどうかが今後は問われるのでしょう。
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アラヤニュースTraCo◆◇セミナー開催のご案内◇◆2010年5月12日
- 2010-05-12 (水)
- Traco
- アラヤニュースTraCo
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ALAYA朝礼メモ(5/10)「顧客を知る」
- 2010-05-09 (日)
- kazuhisa.kobayashi
- 記事
去年のこの時期と比べると、売上の推移も先の見通しにせよ、必要以上に悲観することはなさそうですが、今一歩、成長軌道に完全に復帰したと言い切れない現実も見逃せません。
原因は多岐に渡るでしょうが、おそらくは、変化を先取りしてうまく軌道に乗っている部分と、環境が変わってしまったことに気が付かずに無駄にもがいている部分がごちゃまぜに存在しているからだと思われます。
それに対する特効薬のようなものは恐らくないため、先ずは肝に銘じることは、気を引き締めて仕事に向かうことです。緊張感があれば問題が発生してもすぐにリカバリーはできるものです。
ただ、それだけでは精神論に過ぎないため、具体的に各自が考えることは、改めて「顧客を知る」ことです。
顧客によってニーズにおけるプライオリティがどこにあるかを意識して、仕事を組み立て実行しましょう。つい先日も、ベンダー選定の基準として「ぶっちゃけ今はとにかくコストですよ」と溜息交じりに語る顧客がいる一方で、他の顧客では「今後対応言語が一気に増えるので、同じリードタイムで納期に間に合わせつつ、品質を管理する方法を考えて欲しい」と同じ困っている状態でも、全く質が異なる訳です。
また、同じ「品質重視」の顧客であっても、前例踏襲を好む顧客と、常に改善(+αの何か)を期待する顧客もいます。
異なる顧客ニーズを把握することで、案件ごとの最適(最短)な仕事のやり方が決まり、ロスや無駄を減らし、顧客にも自社にも利益をもたらすことができるはずです。
もちろん、全ての顧客の全てのニーズには応えられないでしょう。そのために、自社の強み・弱みを意識して、自社がより活躍できるセグメントでの成長を目指すべきですが、私たちが顧客を選ぶのではなく、私たちは顧客に選ばれているのだという意識をもっと強く持つ必要があります。なぜ選ばれたのかに関心を持つことが、顧客ニーズの把握への第一歩です。
一方、顧客に一番近いところに立つ営業担当者としては、顧客の自社に対するニーズを把握するだけでなく、「顧客がいる市場」における最終消費者やユーザーから顧客が求められているニーズまでも理解する努力も必要です。だから、新聞やウェブで顧客に関する情報を常に仕入れて、それと自社との取引の関連性に思いを巡らせば、次回の顧客訪問時にするべきことが見えてくるはずです。
顧客や顧客がおかれている環境が激変しています。今こそ顧客を知りましょう。
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TraCoツイッターを始めての感想
- 2010-05-06 (木)
- kazuhisa.kobayashi
- 記事
TraCoとしてTwitter(ツイッター)を始めて約2週間ちょっとが経ちました。 @TraCo_ALAYA を フォローしていただいている方も70名を超えました。(社員や会社関係者以外の方が意外と多いようです)
ブログとツイッターをどう使い分けるかは特に決まった法則やルールはないでしょうが、運営上何か考えないとブログの方が寂しくなりそうです。(でも、ブログサイトの右脇にTwitterを入れ込んでいるので、結果的にはサイト自体は頻繁に更新はされているとも言えます)
ブログもツイッターもALAYAの看板を背負った公式のものですが、ブログが硬式ならツイッターは軟式という位置づけで考えています。
現状のアラヤの事業自体(コンテンツ制作・翻訳)が主にBtoBのため、BtoCでのツイッター活用事例を真似ても意味がなさそうですので、アラヤで起きていることや業界内&周辺でのニュースなどをツイートしながら、たまに見つけた気になるツイートをRTしているのがこの2週間。
ここ数日で、翻訳者のツイートを眺めていて、翻訳者側の視点が覗けて興味深いので、アラヤなりの対翻訳者へのツイートやRTも意識してみます。
ブログはしばらく更新されていないと「更新しなくては」とプレッシャーを少し感じますが、ツイッターはそれ自体に時間を取られている感覚がなく(実際に隙間時間でやっているだけ)、気楽に長続きしそうです。
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100万文字翻訳プロジェクト稼働中(SDL TM Serverの活用)
- 2010-04-20 (火)
- kazuhisa.kobayashi
- 記事
アラヤでは以前より大量のドキュメントを、短期間にかつコスト効率良く翻訳する手法として、SDL TM Serverを活用しています。
現在、約100万文字を1ヶ月程度で翻訳するプロジェクトが稼動しており、その成果をもって更にTM Serverを活かしてのサービスを洗練させていきます。
今後のSDL主催のセミナーではTM Serverでの翻訳の事例も発表していきます。
最新版のTM Server情報は以下です。
引用元: SDL TM Server 2009.
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会社公式Twitterを始めてから1日
- 2010-04-20 (火)
- kazuhisa.kobayashi
- 記事
4/19から http://twitter.com/TraCo_ALAYA を始めています。
社員に対してフォローして、と社内掲示板にアップして、すぐ反応する人もいれば、静観する人もいれば、「どうやったら参加できますか?」という人までいて、こういう反応はTwitterに限らず、個人と会社をどう考えるかにおいて興味深いです。
Tweetすること自体は別に面倒でなく、起きていることを機密・個人を特定しない常識内でコメントすればよいし、短文で構わないので、たいした事でないことでもいいか、と割り切れてよいです。
あまり広報・宣伝を意識しなくていいと思っていますが、以下のような状況もあるので、まずはしばらくTweetし続けてみます。
MMD研究所は4月19日、「企業でのTwitter導入に関する動向調査」の結果を発表。企業におけるTwitterの導入有無や効果、具体的な効果の内容などに関するアンケートが実施され、Twitterをすでに導入している企業において、50.9%の企業が「効果が出ている」と回答したことが判明した。
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Google Transliteration IME
GoogleがGoogle Transliteration IMEを公開しました。
Transliterationはそのまま「翻字」です。例えばギリシャ語やロシア語で、人名や地名をラテン文字で表記する場合などに使われることが多いかと思いますが、これは翻字のなかで文字転写などと呼ばれる分野の一つです。
- 例:
ヤニス リッツォス
Γιάννης Ρίτσος
Yannis Ritsos
ギリシャ語やロシア語以外でも、システム要件の関係でドイツ語のウムラウトなどを表示できない場合、それらを英語のアルファベットで代替する処置が行われている場合もあります。ただし、これは日本語で考えると全てローマ字で書いてあるようなもので、ソフトウェアや機械のUIでこのようになっている場合、ユーザーにとっては使い勝手が良くないものとして認識されてしまいます。
Google Transliteration IMEでは、ヒンディー語なども入っています。確かにネット上にこれらの言語圏の人が増えてくるわけで、その名前や地名のアルファベットへの置き換えに一定の需要があるのでしょう。
中国の人名などは、日本人の多くはそのまま漢字読みしてしまうことが多いと思いますが、アルファベット文化圏の人は音で表わすため、日本人がその音で聞いても誰のことを言っているのか分からないということが起きがちですね(莫言-ばくげん- Mo Yan)。音読みに関しては、機械的な置き換えというのは難しそうですが、中国の存在感が増すなかで、日本が海外とやり取りをするときの壁とならないと良いのですが。
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Twitterを始めました!
- 2010-04-19 (月)
- M.Hoshi
- ALAYA Information
弊社のメルマガTraCoの執筆者「虎子」がTwitterを始めました。
虎子が営業先で感じた思いや、そのときどきの情勢、業界ニュース、その他、その時々の気分をつぶやきます。ぜひ気軽にフォローしてください。
http://twitter.com/TraCo_ALAYA
■TraCoとは?
TraCoはALAYAが皆様と共有したい情報をお届けするメールマガジンです。翻訳にまつわる話や身近なトピックスなどを中心に、月に1回第一水曜日に お送りしています。フォームから簡単に登録できますので、ぜひお気軽にお申し込みください。
http://www.alaya.co.jp/traco/index.html
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Trados導入事例セミナーで弊社事例を説明(5/26開催)
- 2010-04-15 (木)
- M.Hoshi
- ALAYA Information
以下日時に開催されるSDL Trados導入事例セミナーで、弊社の事例が発表されます。テーマは、翻訳とレビューの効率化とコスト削減。大学でのStudio 2009を導入事例とそのメリットについて、弊社社員が講師として説明をします。
[日時] 5月26日(水) 10:00-12:00 (9:30受付開始)
[場所] 山王健保会館 (東京都港区赤坂)
[定員] 100名
[参加費] 無料
[申込締切日] 5月24日(月)
詳細およびお申し込みにつきましては、直接以下のSDLのサイトをご確認ください。
『SDL Trados導入事例セミナー(東京) –翻訳とレビューの効率化とコスト削減–』
http://www.lspzone.com/jp/news/events/may2010/2010-05-26-tokyo-jirei-seminar.asp
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TAUSカンファレンスと翻訳の歴史
4/15~16の日程で、当社も加入しているTAUSのカンファレンスが東京で開催されます。翻訳の自動化をテーマとしたカンファレンスで、特に近年になってブレイクスルーがあったSMT(統計的機械翻訳)を中心にその開発や運用に関わっている方から発表があります。詳細はこちらをご覧ください。
また、このTAUSが翻訳の歴史を描いたアニメーションを公開しています。
Translation: Yesterday, Today, Tomorrow
雲(クラウド)に届こうというバベルの塔、世界最古の対訳コーパス(翻訳メモリ)としてのロゼッタストーンなど、おなじみのものが現在の文脈で解釈されています。翻訳メモリやSMTなどは、なじみのある人にとっても最近登場してきたものとして受け取られがちですが、有史以来続いてきた異言語間での情報の集積と伝播の過程のなかで登場してきた技術としてその本質を問いかけています。
ところで、翻訳メモリを開発したのはロゼッタストーンを解読したシャンポリオンの子孫だという噂を聞いたことがあります。この話の真偽は分かりませんが、こうした作品を踏まえると、単なる噂であったとしてもまた違った意味合いを持って受け取られると思います。
歴史意識は、我々の考え方や行動に大きな影響を及ぼします。産業としての翻訳(正確にはローカライズ)業界は米国IT産業の勃興とともに成長してきたものでもありますが、こうした、なだらかなヨーロッパ的な歴史意識をもとにした発想というものも、今後新しいことを行っていく上では必要になってくるのでしょう。日本の立ち位置はそこで、どのようなものになるでしょうか。
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