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翻訳という“nerd”な世界のコミュニケーション

月曜日の11時からETVで放送されているスーパープレゼンテーションという番組をご存じでしょうか。
世界が注目するアメリカのプレゼンイベント「TEDカンファレンス」で収録された珠玉のプレゼンを毎週1~2話放送しています。

今週の月曜日、話者はコミュニケーション学の先生メリッサ・マーシャル。
「Talk nerdy to me」と題されたプレゼンでは科学者やエンジニア向けのコミュニケーション術がテーマでした。

科学者やエンジニアは地球レベルの困難に立ち向かう重要な研究をしている。彼らの話に私たちは耳を傾けるべき。
だから、科学者&エンジニアの人々に向けて「Talk nerdy to me」とメリッサは語りかけます。
この“nerdy”という言葉、nerd=オタクの形容詞。「オタクらしく情熱的に語って」というところでしょうか。

一般的にコミュニケーションが苦手と認識されてきた”nerd”に向かってメリッサが上げたポイントは3つ。

まず1つめは、
First question to answer for us: So what? Tell us why your science is relevant to us.
「まずそれが何の役に立つのか説明すること」

いきなり骨梁についてだけの話をするのではなく、「骨の中の網目構造を調べて骨粗しょう症治療に役立てる」といった具合です。

次のポイントは、“Jargon”に注意せよ。Jargon=専門用語です。
「Spatial, temporal」(空間的、時間的)よりも、「Space, Time」(空間、時間)と言ったほうがはるかにわかりやすい。

そして最後に“Bullets”禁止。
ダラダラとした文章の箇条書きは退屈で読むのも大変です。
まさしく、Bullets kill, and they will kill your presentation.。
効果的な1文をピックアップして、そこに想像力を喚起するようなイメージを加えましょう。

これらのキーは一見内容のレベルを落とせばすぐに実現出来るように思えます。しかし、ここで彼女はアインシュタインを引用するのです。
Make everything as simple as possible, but no simpler. You can clearly communicate your science without compromising the ideas.
「省略せずに極限まで単純に」
そして、力強く断言します。「レベルを落とさずに研究内容を明確に伝えることは可能なんです。」

アラヤが携わっている翻訳業は、地球レベルの困難に立ち向かうことはありませんが、外から見るとブラックボックスのような”nerd”な世界です。
Trados、Multiterm、Context match、QA Distillerなど”Jargon”が満ちあふれ、クライアントに全てを伝えるのが困難に思えることも多々あります。
でも、このプレゼンを聞いてちょっとヒントをもらえたような気がします。
まずは、プレゼンから“Bullets”、排除!

6分位で短く、英語も非常にクリアで聞き取りやすいプレゼンです。
ぜひお聞きになってみてください。
「SUPER PRESENTATION Changing the world with words」
毎週月曜夜11:00-11:25 NHK Eテレ
http://www.nhk.or.jp/superpresentation/backnumber/130527.html

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